遺児にしないようにしたい

@ 「自殺って言えなかった」(サンマーク出版・1300円+税) @ 読了。

鬱と自殺は、否定する人もいるかと思いますが、どうしてもつながってしまう、そう思えてなりません。自分がそうだったからみんながそうだとは必ずしも言えないんですけど。

残された遺族の方々はやはり大変なようです。特に子供の場合残された配偶者から(とはいうものの、この本ではほとんどが男性が自死しています)自殺と言うことを口止めされて、自分の中での葛藤があり、あしなが育英会の中でほっとすることができ、声に出していいのだと言うおもいと、これ以上遺児を出したくないという思いが相互に作用しあってこの本ができているように思えます。

自殺者は3万人だそうです。交通事故死よりも遙かに多い、でも対策はできていない。
交通事故も確かに不幸な出来事ですし、被害者と加害者(あえていうとですが)に分かれるので、いろいろと責任を取ってもらいたい、憎しみの相手がいるということで、(極論・暴論ですが)少しは楽になっているところがあるのではないかと思います。
ただ、自死された方の遺族はそうはいってられれないのです。恨む相手も身内、我慢するのも身内。これは辛いです。

自分も最悪の時は自殺は考えて思いとどまった口ですが(でも今でもまだ、ふと考えていることがあります)踏み出さずに良かったと、思います。子供の事を考えるとやはりとどまれる(それほどひどくはなかったのでしょう)ということで、子供に感謝。
* 妻の人にも感謝 *